「ちょ、これ、やばくね?」
武蔵野は焦ってそう言った。
何せ、武蔵野は床に押し倒されて。
その下半身の一番やばい部分にミニスカートのゆりかもめが乗っかってて。
やばいでしょ。
やばすぎる。
「何が?」
にやりと笑ったゆりかもめは絶対分かってる。
そんな表情すら可愛くて。
それも絶対分かってる。
「なんだよ、お前案外おぼこいのな」
「なっ……おぼこって……」
それは心外だ。
だけど、逆らうには態勢がやばすぎる。
「いいじゃん、これからするんだから」
「何をするつもりですか、ゆりかもめさん」
恐る恐る言ってみる。
「この体勢ですることって一個しかないじゃん」
やっぱり笑ってる。肉食獣みたいな笑みで。
「ま、俺に任せておけよ」
「ちょ、待っ……制服を脱がそうとしないでー!」
「何、お前、着衣の方が燃えるの?」
「そういう意味じゃなくってー!」
泣きそうになる。
本気で逆らったら、その軽い体は飛びそうだけど。
でも、何故かそうできなかった。
「かわいいぜ、お前」
そんなことを可愛い顔で言われて陥落した。
「あー、もう、分かった」
力を抜くと、可愛い顔が近付いてきた。
キスとその後について、あまり語りたくない。
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